「社長!何とかしてくれ!」
血相を変えて、私の事務所に駆け込んで来たのは、自動車の営業マンで私の飲み友達であるN君でした。 事務所に上がるなり、彼がカバンから取り出したのは、不動産屋の請求書でした。
その請求書を振りかざしながら、 「何で50万円ものお金を支払わなければならないのか!」 「このクロスの張替え20万っておかしいんじゃないか?」 「畳の交換に15万円もおかしい」 といかに法外な請求かを話し始めました。
その請求書を私が、プロの目で見ると、賃借人が支払わなくていいものが請求されていました。 他の項目も通常の相場にかなりの上乗せをして請求されていました。
私は、埼玉県の越谷市で不動産業を開業しています。 皆さん不動産屋というと、いい印象をお持ちでない方が多いと思いますね。
多くの不動産屋は善良な人ばかりですので、誤解しないで下さいネ!
不動産屋には大きく分けて3つの業態があります。
1.賃貸を主としている(大家さんのアパートの管理) 2.売買を主としている(土地・建物) 3.住宅専門販売(建売・注文)
私は、2番目の土地や建物の売買を専門としている不動産屋です。
N君が駆け込んでくる以前から、私は不動産業界に接してきて痛感していました。 それは、「大家さんを守る仕組みはたくさんあるのに、入居者を守る仕組みは皆無に等しい」と感じていました。
私のような賃貸を扱っていない不動産屋にとっては、一部の悪質な賃貸業者や大家は「入居者から搾取している」としかみられなかったのです。 それまでは、そうは思っていても、同じ同業者であり、私自身が被害をこうむったと言う訳でもありません。 ・・・だから何もしませんでした。
しかし、私の友人であるT君が、敷金トラブルを抱えて困っているのをだまって見過ごす事は出来なかった!
T君は一度、管理している不動産会社に文句をいったらしいのですが、反対にやり込められてしまったそうです。 家主や管理会社との交渉をはじめとする実務処理は、被害者自身が行わなければなりません。
これでは、不十分ではないか・・・・。 もっと、被害者に実のある有効なアドバイスをあげて、返してもらうべきものは返してもらうように助けてあげたいという気持ちになったのです。
そうした時、私の友人が副理事長としてNPOの設立に協力してくれる事になったのです。 彼は、現在、神奈川県の新横浜にマンション2室を保有し、賃貸に出しているオーナー(大家)です。 本来、大家である彼からしたら、賃借人から預った敷金は原状回復の費用として充てたいと思うはずです。 しかし、彼は賃借人からは一切費用はいただいておりません。
なぜなら、彼は長い間、賃借人として過ごしておりました。 過去において敷金トラブルで大家と戦ってきたことがあり、賃借人の気持ちは痛いほどわかるのだと話してくれました。
本来、大家の味方であるはずの不動産屋と、マンションオーナーである、珍しいコンビが「敷金トラブルで苦しんでいる人を助けたい!」・・・そんな思いから当法人を設立したのです。
このNPO法人の設立で埼玉県庁に伺ったとき、NPO推進担当者からは、このような言葉がありました。
「是非、市民に正しい知識を伝えてあげてください」と控えめに応援の言葉をいただきました。(公務員は中立の立場を取らなければなりませんので!(^^)!)
全国の「敷金トラブル・賃貸トラブル」の被害に遭われている方々のために支援したい。 サービススの向上に努めて行きたいと思います。
「不動産のプロ」の立場から、入退居者の皆様に、知らない事をに教えてあげたい。 一部の悪質な不動産屋や大家から皆様を守りたいという熱い思いは、誰にも負けません。
敷金トラブル・賃貸トラブルの解決だけではなく、トラブルを未然に防ぐための啓蒙活動も行っていきます。 皆様から支援していただき、日本一の支援団体に発展させていきたいと考えております。
認証NPO法人JAALはあなたの強い味方です!
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